ガソリンが腐る?
ガソリンタンクも5〜10リットルほどしか入っていなかったが、タンク内はピカピカでサビ等まったく出ていないようだったし、タンク内のガソリン自体も異様に鼻にくるといわれるような異臭もせず普通のガソリン臭だった。またワニス状物質で詰まると噂される燃料ライン内もポンプ前後、フィルター前、リターンと各所外してチェックしてみたが詰まりもなく問題なし。
ネットでは1年もおくとタンクは錆びてまっか、ガソリンは腐りワニス状物質が発生し燃料ラインはどろどろという話がやたらと目についたが、どうもバイクに多いようだ。クルマでも同様のケースはみつかったが圧倒的に少ない。
なぜクルマの不動車おこしの話が少ないか、ちょっとした軒先でおいておけるバイクと異なり、クルマの場合、駐車場や車検、税金といった事の関係から1年も2年も放っておけるような条件がそろうことがあまりないようなので、長期不動車のエンジン再始動に関する話が自ずと少なくなる。
バイクの場合は不動車となるとまともにスタンド状態にあるケースの方が少なく、こけた状態にあったり、それこそ草ムラの中にあったりと放置された状態があまりに悪いことが「ガソリン腐る伝説」の理由の一つなんじゃないだろうか。思うにクルマの場合は車両の保管環境がそうそう悪くなければ、1年半くらいでエンジンがかからなくなる程ひどい状況にはならないのではないかと思う。実際私のクルマの場合がそうだったわけだし。
ブレーキマスターシリンダーの径とブレーキの効きの関係
単純にブレーキの効きを強くするのであれば、通説とは逆に「ブレーキマスターシリンダーの径を小さくし高圧化してやる」のだそうだ。ただ、ブレーキマスターシリンダーの径を小さくするとペダルストロークが大きくなってしまうので、ブレーキマスターシリンダーの径についてはペダルストロークの設定に使われるのみで、ブレーキの効きについては別の方法をとるということだった。
車両運動性能とシャシーメカニズムを読んで、太い注射器と細い注射器を思い浮かべてみれば、あーなるほどそういわれればそりゃそうだとなる。
このことから、ブレーキキャリパーの大型化やローターの大径化を行うことと、ブレーキマスターシリンダーの径の大径化というのはかならずしもセットとはならず、ブレーキの改造を行ってペダルストロークに問題が生じた場合にはじめてサイズ検討すべきものであった。つまりブレーキマスターシリンダーの径の大径化を求め過ぎると今度はペダルストロークがみじかくなってしまうということになるわけだ。幸い私のはちょうど良い。
参考にしたのは「車両運動性能とシャシーメカニズム」という本。この本はほんとにお勧めである。いつも枕元において読んでいる。サスペンション形式毎に豊富な図解と計算式をもちいており、内容は難しいがとても理解しやすく書かれており、サスペンションをいじるのなら絶対に持っていて損はないです。
オイルキャッチタンクとブローバイガス大気解放
これはなぜか、話は単純、クランクケース内圧コントロールバルブを装着する前の状態ではほとんど大気解放していなかったのだ。結論からいうと、IN側カムカバーからサージタンクにつながる純正のベンチレーションバルブを処理せずに、EX側からつないだオイルキャッチタンクで行う大気解放処理は意味なしというか逆効果。「白煙が気になるからオイルキャッチタンクをつけた、でもオイルがたまるわけでもない、ブローバイガスが少ないのかなぁ、こんなもんなのかな」という人は再考するべき、オイルキャッチタンクの大気解放は百害あって一利なしである。今すぐIN側カムカバーからサージタンクにつながる純正のベンチレーションバルブを処理するか、オイルキャッチタンクからインテークに戻す処理をするか、クランクケース内圧コントロールバルブを装着するべき。
コネクタの交換補修と入手
また、端子(ターミナル)の補修部品はリペアターミナルと呼ばれ、端子に15cmほどの配線がすでにカシメてあり、防水コネクタ用であれば、防水キャップも配線と一緒にカシメられているものが用意される。こちらの頭品番は82998で、当然のこと刻印等ないのだが、使われているコネクタの品番をもとに注文可能である。金メッキされたターミナルも用意されている場合があり、これも注文可能なので究極をいきたい人はこれを選ぶのもいいでしょう。
※トヨタ部品共販での注文時の注意
トヨタ部品共販の従業員さんにも色々なレベルの方がおり、「コネクタだけでは受注できない」などと言ってくる方がいますが、ひるまず注文するようにしてください。私はいくつもコネクタや端子を入手していますが、よくいく近所のトヨタ部品共販であっても、あたったスタッフによっては幾度もこのような返答をされます。そういった方にあたってしまった場合には、前述している部品の検索方法を伝えてあげてください。そうしないとコネクタ等の部品の検索方法からしてわかっていないので、さんざん待たされたあげくに見つかりません等と言われてしまうことがあります。
また、純正のコネクタにこだわらなければ、配線.comのようにコネクタ、端子、配線を小売りしているサイトもあるのでチェックしてみるとよいでしょう。配線.comで扱っている090型端子などは車の各コネクタに使われている端子とほぼ同サイズ(同一のものもある)なので流用可能である。
配線.com
自動車用電線・コネクタ販売のベストシステム
自動車電装品、カーエレクトリニクスの専門店 “電気の壺”
大容量燃料ポンプに交換する際の注意
燃料ポンプの吐出量から適応できる最大馬力を求める計算式があり、吐出量/60/気筒数=馬力。(4気筒車はこれに0.666をかけるらしい)、これにあてはめると80L/Hの場合、80000/60/6=222.2psとなる。これでは1JZGTエンジンのノーマル馬力280psにもはるかに劣る。そこで1JZGT搭載車の純正燃料ポンプはどうかというと125L/H。これだと125000/60/6=347.2psとなり、ブーストアップでも足りる計算である。
もっともこの計算は特定の時点での燃料ポンプの吐出量を計算した例に過ぎない。というのも燃料ポンプは燃圧がかかるにつれ吐出量も減少していくからである。過度のブーストアップをした場合、必要な燃圧はかかったとしても燃料吐出量が足りているかどうかは、その時点での吐出量で再度計算しなければいけない。
また、燃料ポンプのメーカーや販売サイドによっては燃料ポンプの吐出量と基準電圧の表示において違いがあるので注意が必要です。GSL393という燃料ポンプを例にとると、これは一般には160L/H燃料ポンプとして販売されているが、この数値は13.5Vの場合なので、ボッシュが基準に使う12Vにあわせると135L/H(12V)燃料ポンプとなる。
これに加えて年式の古い車輌は燃料ポンプ前で電圧がしっかりかかっているか確認しておく必要がある。車の多くはレジスターあるいはフューエルポンプコントローラーといった部品により燃料ポンプの駆動電圧を段階的に増減させ、燃料ポンプ自体の作動音や稼働率を制限しているので、この電圧変動が社外の燃料ポンプの電圧特性と合わなくなり、想定した吐出性能を発揮できないこともあると考える。
燃料ポンプに関する単位について
参考:容積の変換(ガロン・リットル)http://www.jyouhoudenshi.jp/minicalc1.html
ガロンには米国換算と英国換算がある。
10L:2.6420079260galon(米国)
10galon:37.85L(日本)
10L:2.1997360316galon(英国)
10galon:45.46L(日本)
圧力について
参考:圧力単位換算プログラムhttp://www.fujikura.co.jp/cgi-bin/unitconv-j.pl?value=5&unit=kg
3.0 kg/cm2:294.21kpa:42.66psi:2.9421bar
4.0 kg/cm2:392.28kpa:56.88psi:3.9228bar
5.0 kg/cm2:490.35kpa:71.10psi:4.9035bar