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塩ビパイプを使ってバルブステムシールを交換


いわゆるオイル下がりの症状に多く見られるマフラーからの白煙が目立つようになってきたので、バルブステムシール交換にとりかかった。1JZエンジンのバルブステムシール交換作業の手順は別記するが、とりあえず塩ビパイプを利用した自作ツールを使い実際に外したリテーナーとコッタの様子がこれ。
バルブステムシールの交換は作業中のシリンダーへのバルブの落下防止に対処すればヘッドを下ろさなくとも交換可能であるとGGTさんのツール紹介で知ったのだが、このハスコーの専用工具が高く2万円ほどする。海外では同様のツールがブルーポイントやライルのブランドで安価で発売されているが日本では扱いがないよう。このあと何回使うかわからない工具に数万円は出せないし、いいやり方はないかとネットで海外のサイトを見て回り見つけたのが塩ビパイプと磁石のテレスコピックツールを利用した自作工具。

ハスコーの専用工具は要はハンマーで叩いてバルブスプリングを縮ませ、そのときに外れたコッタを内側の磁石でくっつけるという仕組みだが、この自作工具も基本は同じ。長さ20cm内径20mmの塩ビパイプと先端外径19.5mmの丸い台形のゴム足、そして磁石のテレスコピックツールを用意。テレスコピックツールというのはペンのようななりをしていて自由に伸び縮みできエンジンルーム等で細かな部品を落下した時に拾い上げる道具です。学校の先生がはいこれーっと黒板を指すのに使ってたアレです。
で、ゴム足に穴を開けテレスコピックツールを差し込み、それを塩ビパイプに栓をするようにねじ込む。これでできあがり。テレスコピックツール先端の磁石を塩ビパイプの端まで延ばし、塩ビパイプを対象となるリテーナーにあてて大きなハンマーでゴンと叩いてやると、叩いた力でバルブスプリングは縮み、縮んだ瞬間に外れたコッタはテレスコピック先端の磁石にくっつく、リテーナーも同様に磁石に吸い寄せられ塩ビパイプにフタをするようなかたちにくっついてくる。ハスコーのツールと同様に塩ビパイプの内側にシート状の磁石を貼ることも考えたがシート状の磁石は値段が高いのでやめた。磁力はテレスコピックツールの磁力で十分に強力である。お試しを。
なお、古いバルブステムオイルシールの抜き取りにはストレート形状のスナップリングプライヤーが使えました。細口やベントノーズのプライヤでは滑ってだめでしたが、意外にもクニペックスのスナップリングプライヤーはがっちり掴むことができ、クイッとまわしてポンッと抜くことができました。
さて、私が使った磁石のテレスコピックツールは近所のロイヤルホームセンターで290円程で売ってました。ネットでも同様のものは見つかるが高いのでリンクはつけません、ホームセンターで見つけてください。
塩ビパイプは50センチほどで150円だったか、ネズミ色の塩ビパイプが安いです。これはハンドソーで簡単に切れますが、ホームセンターの加工コーナーで切ってもらっても良いと思います。なお塩ビパイプでは強度的に不安という場合は同じ水道管コーナーで金属製のただのパイプ状のものが色々とある、3/4サイズのものがちょうど良さそうだ。

1JZ/2JZエンジンでのバルブステムシールの交換作業例 : Supraforums.com

4AGエンジンでのバルブステムシールの交換作業例 : EU AE86 community

ハスコー バルブコッターツール

Remover/Installer, Metric Valve Keeper : Blue-Point

Magnetic Valve Keeper- Remover- Installer : Lisle
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