REPORT > サスペンション考察

SW20のリアショックを利用した車高調整式サスペンション


MR2のリアのショックアブソーバーはSW20のビルシュタイン装着モデルを除いてカートリッジ式になっており、Z10系ソアラのフロントショックアブソーバーと比べてボディサイズが短いだけで取付け形状は同じである。このためMR2乗りの方はAE92のフロントショックアブソーバーをショートストロークショックとして流用したりしているらしい。SW20の車重を見ても、後軸重は730kgとなかなかあんばいのいい数値である。

なお、以下にあげるセット例は、バネ上荷重を320kgとして計算しており、ショックアブソーバーに関しては、あくまでもサイズマッチングであって、バネレートに適正なショックアブソーバーということと必ずしもイコールではなく、ヘルパー装着時は各ストロークやダウン量も変化するので注意すること。
希望車高ダウン量を狙うとスプリングを遊ばせなければならないセットの場合は、ヘルパースプリングを利用するが、Swiftの3kgヘルパースプリングを利用する場合、これ自身の密着荷重120kgを通常時のバネ上荷重から引いた数値が、ヘルパー利用時のバネ上荷重となる。例えば、320-120=200kgがバネ上荷重となり、ヘルパー利用時には9kgメインスプリングは22.2mmしか1Gで縮まない。
同様に1.5kgヘルパースプリングを利用する場合、密着荷重70kg、320-70=250kgがバネ上荷重となり、9kgメインスプリングは27.7mmしか1Gで縮まない。

●SW20:48531-SW282(5調):531-375=156 / 7kgメイン(TBSのはデュアルレート)

TBSの車高調整式サスペンションでは48531-SW282(5調)が利用されているが、ショックアブソーバーのボディサイズが352mm、ストロークが156mm、7kgのスプリングという選定。7kgスプリングの1Gダウン量:320 ÷ 7= 45.7mmなので、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは156 - 45.7 = 110.3mm。これにショックアブソーバーのボディサイズを足すと462.3mm、純正ショックでの5cmダウン時のセット長は470mmだったので、その差は470-462.3=7.7mm、遊びなしで組むと50+7.7=57.7mmということで、5.8cm(57.7mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 5kgメイン / ヘルパー併用

SW20用のNSC4093(SSP4093)を使った場合、ボディサイズが360mm、5kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は64mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 114mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は474mmとなり、4.6cm(46mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 6kgメイン / ヘルパー併用

6kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は53mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 125mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は485mmとなり、3.5cm(35mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 7kgメイン / ヘルパー併用

7kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は45.7mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 132.3mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は492.3mmとなり、2.8cm(27.7mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 9kgメイン / ヘルパー併用

9kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は35.5mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 142.5mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は502.5mmとなり、1.75cm(17.5mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 10kgメイン / ヘルパー併用

10kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は32mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 146mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は506mmとなり、1.4cm(14mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 12kgメイン / ヘルパー併用

12kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は26.7mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 151mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は511mmとなり、0.9cm(9mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 14kgメイン / ヘルパー併用

14kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は22.8mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 155mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は515mmとなり、0.5cm(4.8mm)ダウンとなる。

●SW20:NSC4093(SSP4093):552-374=178 / 16kgメイン / ヘルパー併用

16kgスプリングを使った場合、1Gダウン量は20mm、1G時のショックアブソーバーの残りストロークは 158mm。遊びなしで組んだ場合のセット長は518mmとなり、0.2cm(2mm)ダウンとなる。
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