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センターベアリング故障


センターベアリング故障というかセンターベアリングの固定位置にずれが起こると走行時に問題が出る。
センターベアリングはプロペラシャフトの1軸と2軸との間に設置されているが、これが適正な位置に固定されていないと、走行しているときに車の下回りからドコドコドコドコと和太鼓でも叩いているのではないかというような音が窓を閉めていると聞こえてくる。音の発生は街中をのんびり走行している時等はなく、高速道路等をのんびり流している時等に発生する。もっと発生時をつめて説明すると、勢いよくアクセルを踏み込んで加速し、そのあとアクセルを戻して流し始めた時等に発生する。これは加速時にはセンターベアリングの位置が多少ずれてはいてもプロペラシャフトが勢いよくまわってしまうため、ブレが抑えられてしまうためで、アクセルを緩めたとたんにその反動でブレが大きくなってしまうためだと思われる。
センターベアリングは固いゴムの中心にベアリングが納められている構造になっているが、これは曲がってつけても大丈夫ということでは決してないのでよく理解しておくこと。困ったことにというかセンターベアリングを固定するボルト穴は結構な余裕を持たされており、気を使ってセンターを出してやるようにしないとあっさり斜めに固定されてしまったりする。ミッションやクラッチ交換を行った際にずれてしまうことが多いので注意。
あまり高くあげることができないプライベートでの作業等では、このセンターが目視では出しにくい。デフあるいはエンジン方向から何かコードのようなものを張って、きっちりとセンターをだしてセンターベアリングを固定してください。また、センターベアリングの固定には上下(天地)位置を調整するためのワッシャーが用意されていることが多く、数ミリ厚のものから十数ミリ厚のものまである車もある。

なお、よくエンジンのマウント位置を低くすることができるよう設計されたエンジンマウント部品があるが、純正状態でデフからエンジンまでストレート(並行)な状態にあったものを、エンジン位置だけ下げてしまうことにより、デフからエンジンまでが「へ」の字の状態になってしまうのではないかと考えます。こういふうに「へ」の字の状態になっている場合とストレートな状態とでは、ぱっと考えてもストレートな状態の方が動力の伝達効率が良いと思え、そういた点から考えると、あっさりとエンジンのマウント位置を下げてしまうことが良いことなのかどうか・・・、そのあたりは興味があれば調べてみて教えてください。
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