ステアリングラックのプレロード調整
作業はステアリングラックのシャフトをガイドを介してスプリングで抑えているところを回して調整する。回り留めの45mmほどのナット(通常の六角ではなくレンチをかけられるところは2面しかない)があるので、これをモーターレンチで外し、24mmのヘキサゴンを回して調整する。画像にあるモーターレンチはすでに回り留めのナットサイズに合わせてあるが、このサイズではグリップの残りが一握り分しか無くなる。さらに大きなサイズのモーターレンチも販売されているが大きなサイズは取り回しに注意が必要。
スプリングのプレロード調整のナットは24mmのヘキサゴン形状のSSTを利用する様になっている。ぱっと頭に浮かぶのはまずは高ナットなのだが、外径24mmという大きな高ナットは近所のホームセンター(ユニディ、ロイヤルホーム、ビーバートザン)にはなかった。そこでホームセンターにあったレンチサイズ24mmのボルトとナットをロウ付けしてヘキサゴンレンチみたいなものを作った。24mmのヘキサゴンソケットは2千数百円ほどなので、ロウのストックが無いという場合には素直にヘキサソケットを購入した方が安上がりになると思われる。というか、外径24mmの高ナットはネットで販売されているのを見つけた。
さて作業だが、回り留めのナットを外して調整前のナットにレンチをかけてみると軽くまわってしまった。緩む前の位置にナットを戻しトルレンチで現状の締め付けトルクをさぐると7kほどのようだったが、スプリング相手なので正直はっきりしない。修理書にはプレロード調整についてはこの箇所の数値の記載がなく手探りの調整となったが、10k程まで締めるとタイヤを浮かしていてもエンジンを始動しないとステアリングを回せない程きつくなり、タイヤを左右にゆすってもガタはゼロになるが、これではまずいので調整。
結局トルクレンチは使わずにナットとラック側にポンチを打ち、チョークで印をつけて締め付け具合とハンドルのまわり方、タイヤのガタを確認し微調整。
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