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Posted by: Z10
AE86リア用ショックアブソーバーをフルタップ式にしたものが販売されているが、スプリングとショックがコイルオーバーじゃないリジッド式のAE86やセミトレーリングアーム式のZ10系ソアラとかにこれだけ交換したところで、ショックアブソーバーのストローク自体が伸びるわけじゃないし、ただの取付けサイズの帳尻合わせだと思うんだけども。
というのも、リジッド式のAE86やセミトレーリングアーム式のZ10系ソアラのサスペンション形式のクルマに、こういったフルタップ式リアショックアブソーバーを有効に使うためには、スプリングのほうも車高調整式にしてやったうえで使わないとたいていの場合、無意味なんじゃないだろうか。
スプリングの取付け形状がそのままであるならば、ショックアブソーバーの流用情報を参考にし、ちょうど良いショックアブソーバーをそのまま装着する方がまともだと思う。
もちろん、ストロークがちょうど良いショックアブソーバーが見つかったが、取付けるにはあと10mmボディが短いとか言うケースはあるだろうし、スプリングを変更したときに遊びがなくなるようにするためと理解して販売しているAE86系ショップさんであればいいが、どこをどう勘違いしたか、なかには「フルタップ式にしてストロークの確保」と説明がついちゃったりしてるところがある。

リジット式 車高調整キット:YS SPORTS CARS
スプリングとダンパーが別々に付く車種のスプリング側に装着する車高調整キット。
Posted by: Z10
Z10系ソアラのリアサスペンションはセミトレーリングアーム式となっており、ショックアブソーバーとスプリングが別々に取付けられている。
このため、バネレートや車高を考えなければ、スプリングが長ければジャッキで持ち上げてしまえばよく、スプリングが短ければショックアブソーバーのほうを最大長(Lmax)の短いものにしてしまえばとりあえずはOKという便利?といえば便利とはいえないが、まぁそういう構造である。
ただ、スプリング取付け部分の上下のサイズが、いわゆる直巻スプリングが組み込めるサイズではないため、流用可能なスプリングを含んでも選択肢が限られてしまう。もちろん、さがせばもっと利用可能なものはあるのだろうが、いかんせんリアスプリングのデータがなかなか出てこないので、大抵の方は、タナベのH150、トヨシマの3cmダウンスプリング、エスペリア、RSR等からリリースされる71系マーク2/クレスタ用の3cmダウンスプリングだったり、TBS、EBNのだったりするのではないだろうか。レートにしても、H150:3.92kg、トヨシマはしらない、エスペリア:4.4kg、RSR:4.2kg、TBS:7kg/10kg、EBN:8kg/10kg/12kgといったところしかなく、これに自由長がからむので、あわせるショックの方もおのずと限定されてしまう。豊富なAE86用リアスプリングが素直に使えればいいのだが、Z10系ソアラで利用するには自由長やスプリングの内径の違いから使えない。

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Posted by: Z10
サスペンションメンバーのクッションが生産中止になったことを受け、流用できるものはないかと探している最中なのだが、ここでセミトレーリングアーム式サスペンションとブッシュの関係について調べてみた。
セミトレーリングアーム式サスペンションの場合、前後方向、横方向であろうと、応力がかかった場合トーアウトとなってしまうので、そのトー変化を抑えるためにデフマウントメンバーのクッション、コントロールアーム部とそのブッシュについては可能な限り高剛性なものにして良いとのことだが、サスペンションメンバーのクッションに関しては硬い部分と柔らかい部分の2つの方向性を持っているものでないといけないことがわかった。要はサスペンションメンバーのリジット化はだめということである。
デフマウントメンバーのクッションについては生産中止の際にはウレタンやデルリン等のものでよいとして、コントロールアーム部のブッシュも同様にウレタンやデルリン等でも良い(?)、その先をねらうならピロボールブッシュ?、ここはトー調整に偏芯ボルトがつかわれているが、ピロボールブッシュにした場合、偏芯ボルトで調整できるのか?、できるか、頭がこんがらがってきた。
でも、サスペンションメンバーのクッションがやはり一番の問題である。流用可能なものがない場合、ウレタンやデルリン等を利用することになるだろうが、これで方向性が出るのか?、またウレタンやデルリン等にゴムブッシュと同じように「スグリ」を入れて方向性を持たすことが出来るのだろうか?、ん〜悩む、またそのうちに追記修正することにする。

参考にしたのは「車両運動性能とシャシーメカニズム」という本。この本はほんとにお勧めである。いつも枕元において読んでいる。サスペンション形式毎に豊富な図解と計算式をもちいており、内容は難しいがとても理解しやすく書かれており、サスペンションをいじるのなら絶対に持っていて損はないです。

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Posted by: Z10
バネレートの変更や設定に併せて車高やストロークの変化量を推し量る際に必要となるサスペンションのレバー比というものがある。一般にストラット形式のサスペンションは「1.0」とかいろんな雑誌に書かれていて、そこに記載されていた説明や簡略図をよめばまぁそうかなとは納得はする。左の図はZ10系ソアラのストラット形式サスペンションの図、隣はZ20系ソアラのダブルウィッシュボーン形式のサスペンションの図であるが、このようにボディーに対して正面から見た際にわかりやすいサスペンション形式の場合は、雑誌の特集記事にあるような恐ろしく簡略化されたレバー比計算の図と見比べても、サスペンションアームの取り付け位置とホイールの位置、スプリングやショックアブソーバーの位置の相対関係がわかりやすいので、ストラットがおよそ「1.0」で、ダブルウィッシュボーンが「0.6」だとかいうのはわかる。
しかしZ10系ソアラのリアサスペンションのようにセミトレーリングアーム式のサスペンションの場合は、どこをどう測れば正確なレバー比が計算できるのだろうか?

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Posted by: Z10
セミトレーリングアーム式サスペンションのレバー比を図面からはじき出そうと思ったのだが、ストラットやダブルウィッシュボーンと違ってどことどこを測れば良いのかわからないのと、面倒くさいので実測することにした。
ほぼ完全な1G状態を保ちながら実測しないと意味がないので、ジャッキアップ後にスロープスタンドに乗せるのではなく、リアから自走でスロープスタンドにのりあげ1G状態を保ったまま車体下に潜った。この状態で、リアスプリングとリアショックアブソーバーのそれぞれの1G時の長さとフェンダーからアルミホイールのリム間の1G時の長さを実測した。この1G時の各数値とジャッキアップした際の数値を照らし合わせれば各所の1Gダウン量がわかるというすんぽうである。
で、なんでこんなことをやっているかというと、リアスプリングの特注を考えているから。というのも、現在の車高を維持しながらレートを変更するには、特注するしか方法がないからだ。ちょうど良いスプリングがあれば良いのだが、実測値もわからずに、TBSやEBNのいう「何センチダウンします」なんていう台詞を鵜呑みにしてもしょうがない。それとEBNのメール環境は死んでるようでメインアドレス宛はリターンされるし他のアドレスに何を聞いても無反応、おまけにTBSの7kgスプリングは本当に7kgなのか疑惑も発覚した。
もっとも、各数値が測定できたとしても現在の正確な車重がわからないことには、ばっちりのスプリングを作るのには物足りないので、後日以前より興味のあったコーナーウェイトの測定も行ってみる予定である。

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Category: メンテナンス
Posted by: Z10
フロントの車高調整ストラットのスプリングをこれまでと同じGABの10k/210/65へ変更した。同じサイズのGABスプリングのレート違いを10k、11K、12Kと入手したこともあって、今回は9Kから10kにレート変更。CRAFTZの0.8kのヘルパースプリングはそのまま継続利用、車高を変更しないためロアシートを5mm下げた。
交換後に街中および西湘バイパスをちょろっと走行してきただけだが、以前のGAB 9k/210/65に比べシャープさみたいなものは出てくる。雨の日に乗ってみてドライ時からの変化が少なければよいのだが。ただ、今ついてるショックアブソーバーがKYBのNewSRSpecialなので、スプリングのレートはこの辺りがいっぱいいっぱいな感じはする。

作業中に気がついたことがふたつ、ひとつは左側ショックアブソーバのロッドにオイル付着が多い、ショックアブソーバーからのものなのか、こないだのエンジンオイルダダ漏れの名残なのかはわからないがキレイっぽいオイルなのでやはりショックからか。
もうひとつは、右側ハブにガタがでていたので、これもあわせて調整し直した。ハブナットのカバーとピン穴も珍しく一発でビンゴだった。
それと、車高調整ストラットのスプリング交換はアッパーマウントを外してエンジンルーム側ストラットタワーの穴よりスプリングを交換するだけなので慣れた作業だったが、一つ発見した。
いつもアッパーマウントのボルトをストラットタワーのボルト穴から顔を出させるのに右手でストラットを持ち上げて左手でアッパーマウントのボルトをあわせてと無理な体制で難儀していたのだが、ローターにジャッキをかけて持ち上げてやれば左右一気にボルトが顔を出すというのに初めて気がついた。

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Category: トラブル事例
Posted by: Z10
Z10系ソアラのリアのトー調整はリアサスペンションメンバーにブッシュを介して取付けられるセミトレーリングアームの角度をアームのブッシュの偏芯ボルトを調整することによって行うが、リアサスペンションメンバー側にある偏芯ボルトの壁となる部分が経年変化や無理な調整等で倒れ込んでしまい調整不可能となってしまっている場合が多い。私のようにリアに太いタイヤをはかせていたりする場合はなおさらである。倒れ込んでいるのはわかってはいたが、この先回したらどうなるのかなぁとレンチでグリンと回したあとにカメラを構えて真正面に行ったらみたらこの有様である。これではトー調整不能なのでいくらか状態の良い反対側のトー調整で帳尻を合わせなくてはいけなくなった。
この年代のクルマ特有のものかと思ったがそうでもないようで、JZA70スープラなどでも同様の報告があった。もっとも新しめのクルマであれば部品交換で済むが、Z10系ソアラのようにもはや新品部品の入手が出来ない場合はそう簡単にはいかない。というわけで、この壁となる部分を倒れ込まないように補強してあげることにした。

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