REPORT > トラブル事例

ブレーキのウォーターフェード現象


雨の日にブレーキが効かなくなるウォーターフェード現象、これは恐い。どういった時に発生するかというと、一番恐いのは雨の高速道路。雨の日の高速道路等をのんびり流して走行するといった場合、ブレーキ等全く踏まずに全線通過してしまい、最初のブレーキ操作が料金所の直前といったケース等があります。この時に踏んでも効かない、効きが悪いという話ではなく、ブレーキペダルの踏み込みが途中で何かにあたって止まるような感覚になります。そして何度か大きく踏み直してやっとブレーキが効くようになるといったことが起こります。ワイパーをロースピードで動かしている程度の雨の中ででもです。これは恐いです。
これはウォーターフェード現象といい、ローターとパッドの間に水の膜ができてブレーキが全く効かなくなる現象です。
雨で濡れてパッドが冷えるからとかいう情報がネットに転がってますが違います。

こんな恐い思いをして以来、私は前後のブレーキのバックプレートはステンレスの板を丸く加工して装着しています。
純正のサイズをこえる大径のローターを利用する場合、純正のバックプレートではサイズが合わなくなり装着できなくなってしまうが、かならず加工する等して残すことを強くお勧めします。
カッコ優先で気軽に撤去してしまうと雨天での走行時ローターとパッドの間に水の膜ができてブレーキが全く効かなくなるウォーターフェード現象が発生してしまい非常に恐い思いをすることになります。

ブレーキパッドのセイケンのFAQ

私がブレーキの改造をやったころには、ブレンボキャリパーの装着例等も少なかったこともあり、ウォーターフェード現象に関してネットで情報をさがしてもクルマ関係ではほとんどみかけなかったのですが、比較的大型キャリパーの装着が簡単になってきた最近になって、ぐっとウォーターフェード現象にかんする記事が見つかるようになってきました。
ホイール形状やボディ下回りの形状など空力などのことも関係するとは思いますが、ローターのスリットが裏からも見えてかっこいいとか、冷却性があがりそうだという理由でバックプレートをはずすのは危険です。絶対にバックプレートは装着しましょう、できればローター側面迄しっかりかぶる純正形状に近いものが望ましいです。ローター側面迄かぶる純正形状であれば、ロータートバックプレートの間に異物が挟まるということも防ぐことができます。
せっかく安全のためにとブレーキチューンして、雨の日にきかずに事故を起こしたのではシャレになりません。

なお、スリットローターよりもドリルドローター(穴あきローター)の方が水が抜けやすいと思います。比較装着したこともないので個人的な見解になりますが、ウォーターフェード現象が起こりやすい単車のローターはたいていドリルドローター(穴あきローター)になっているのも、そう思う理由です。
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。