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パワーウィンドウレギュレーター交換


運転席側のパワーウィンドウレギュレーターのモーターがとうとう壊れてしまい、窓を閉めることができなくなってしまったため中古のパワーウィンドウレギュレーターと交換した。40万キロ乗ったらかならず窓全開全閉を複数回やってきたが、よくここまで壊れなかったものだ。
幸い全開状態で壊れたので、ウィンドウガラスとレギュレーターを分離するのはサーボスホール部分から楽に行えた。10mmのナットを2つ外すだけである。ガラスが外れれば荷締めように使われるPPバンドなどを使ってつり上げてやればレギュレーターを取り出すのにガラスに傷つけたりもないだろう。
レギュレーター自体もすべて10mmのボルトで留められているだけなのでどんどん外していけばあっさりと取り外せる。ただし、レールを固定していた2つのボルト位置は写真に撮るなり印をつけておくなりした方がよい。これが再装着時にずれるとガラスがきちんと閉まらなくなってたてつけ調整が面倒になる。
しかし壊れた時のウィンドウガラスの位置が全開状態だったから良かったものの、閉まった状態だったならばガラスを外すのにえらい手間取ったことだろうと思う。レギュレーターとウィンドウガラスの下部2カ所で接続されているので、ガラスが閉まった状態ではちょっと手の入りようがない感じがした。
ガラスが閉まった状態で停止してしまった場合など万が一レギュレーターとウィンドウガラスの接続箇所が外れない場合は、レギュレーターのモーターのカバーを外してモーターのシャフトを何かで掴んで歯車をマニュアル回ししてやる必要があるだろう。というのもモーターの力を失ったレギュレーターは手で窓を押し下げようとしてもその歯車は動くような気配すらなくものすごく固い。といっても、モーターのカバーを外すのも狭いところでの作業となるのでかなり困難が予想される。


このレギュレーターのモーターのテストは単純で、モーターから出ている2極のコネクターにバッテリーからプラスマイナスどちらかをつないでやれば動作テストができる。したがってコネクターの端子につなぐ極性を替えれば開店方向が変わる。壊れたレギュレーターのモーターはどちらの回転方向にも動かなかった。
パワーウィンドウのスイッチも導通テストを行ったがどの位置でも正常であった。

作業中、内ばりに貼られているビニールカバーを外すのに、面倒に思い引っ張って破ってしまったが、このときにドアロックのロッド2本を半固定させているプラスチック部品を破損させてしまった。壊した当初は気づかなかったがこの部品がとんでもなく重要部品で、2本のロッドが並行に移動する様にある部品であり,これがないとドアのロックと解除操作がまともにできなくなってしまう。
ビニールカバーがボルト留めされている箇所は気にせずにやぶってしまってもいいが、プラスチック部品と接しているビニールカバーの箇所は丁寧にカッターで切り抜くなどした方が良い。うっかり力任せにビニールカバーをひっぱって破りとろうとするとプラスチック部品のほうが割れて壊れてしまう。

以前にパワーウィンドウレギュレーターのアッシーで一度部品注文しようとした記憶があるが、その時すでに生産中止になっていたので、いきなり中古部品を探してつけてしまったが、ネットを探して作業例を見てみたが、レギュレーターのモーター部分だけパーツで出るらしい。またモーター修理というジャンルの業者さんも多いので、ひょっとしたらこのレギュレーターのモーター部分も修理可能かもしれない。
とりあえず分解してみたが、これはこれでひとくせある作業なので、部品がでるのならば素直にアッシー交換をすすめる。というのも、まず、レギュレーターとモーター部分の分離、これだけでも注意が必要。レギュレーター全閉状態からはじめたりすると大変。バネが組まれてるため,モーター部分を気軽にネジを外してなんてやると、ネジが緩んでモーターの歯車とレギュレーターの歯車のカミ込みが外れたとたんにバネの反発でレギュレーターがばきーんとものすごい勢いで全開状態に動き、レギュレーターはモーター部分と分離される。この勢いで歯車で手をざっくりやったりバネの押えの金属部分が折れたりする。とっても危険。へたしたらギロチン状態になって指がすとんと落ちるかもしれない。
さらにモーター部分。これも分解注意。こちらは分解時に怪我をすることはないが,ケース壁面に強力な磁石が仕込んであるため組付け時に難儀することが予想される。シャフトの両端に直径1mm玉と直径4mm玉のベアリングがあるため、これが組み込み時にシャフト先端を外れてケース壁面に磁力で張り付いてしまうのだ。ちなみに私は作業中に大きい方の直径4mm玉のほうをどこかへなくしてしまった。もーやらない。
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